『1917』の感想 ~臨場感がすごい~

 

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第一次世界大戦、イギリス、フランスなどの連合軍対ドイツ軍による西部戦線が舞台のお話。

 

👏第92回アカデミー賞 撮影賞、視覚効果賞、録音賞受賞

👏第77回ゴールデングローブ賞 ドラマ部門 作品賞、監督賞受賞

 

《ストーリー》
膠着状態が続いていた塹壕線でドイツ軍が撤退する動きを見せる。しかしそれはドイツ軍の罠であり、その罠に気づいたエリンモア将軍(コリン・ファース)は塹壕戦前線に出兵停止命令を出す。しかし出兵予定日は翌日の朝だった。その停止命令を前線にいるマッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)まで届ける2人の上等兵、ウイリアム・スコフィールド(ジョージ・マッケイ)とトム・ブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)に密着したかたちで話は進んでいく。

 


「全編ノーカット(に観えるような映像)」をずっと売りに出してただけあって、とにかく臨場感が凄かった!常に上等兵と同じ視点に立っているから、終始戦場にいるような感覚。今まで戦争映画はいくつか観たことがあったけど、前線における当時の現状をここまで現している映画は少ないと思った(超個人的意見)。大量の人や家畜の死体、有刺鉄線や仕掛け爆弾、突然の銃声など普段の映画では画面の端やストーリー展開のきっかけなどで使われているものが、常に身近にあったのが印象的だった。ちなみに銃声には毎回笑えるくらいびっくりした。個人的には朝日が昇り始めたシーンあたりから完全に世界に引き込まれてた。映画館で観れてほんとよかった。

 


『1917』の情報が出て「全編ノーカット」と同じぐらいに興味を湧き起こしてくれたのが俳優陣。ありがとうキャスティング。いざ、どこに出てくるのかと楽しみにしていたら各々登場は1回程。逆に楽しかった(マークさんは何回か出たかな)。個人的に1番感嘆したのはアンドリュー・スコット。モリアーティのイメージが強くて、どうしてもあのいろんな高さの声出すイメージがあったから笑、顔覚えてなかったら全くわかんないぐらい別人で驚いた。やっぱり凄い人、、‼︎ってなった。キャラクター的にはスミス大尉役のマークさんがかっこよかった。

 


戦争映画は昔の伝記的な存在で自分とは遠い世界っていう感覚だったけど、『1917』っていうタイトルからまだ第一次世界大戦から100年ぐらいしか経ってないんだなって改めて感じた。近くに公開してた『ジョジョ・ラビット』は80年ぐらいしか経ってないと思うと、今の自分が生きている時代、そして国が平和で恵まれていると実感すると同時に、世界の発展するスピードに対して少し恐怖も感じる。この映画のラストシーンがオープニングシーンと同じ様な構図なのはとても印象的だった。